夜間保育は可哀想?夜間保育の選び方

夜間保育とは

女性の社会進出が進み、働き方が多様化してきた現在においては、従来の保育園やその他の公立保育施設ではニーズに合わない部分が多く出てきました。

通常の保育園というのは昼間仕事をしている保護者を対象にしたもので、朝7時頃から夕方3時頃まで子供を預かるということが前提になっています。

しかしシフト勤務が前提となっている飲食業やサービス業、医療関連施設などではそうした昼間決まった時間で上がるということが難しく、どうしても子供を育てながら働くということができません。

そこで昼間の保育施設を利用することができない人のために、夜間に子供を預かってくれるというサービスを提供してくれているのが「夜間保育(トワイライトステイ)」です。

夜間保育は地方自治体が主体となって行っている一時保育のためのしくみで、基本的には夕方6時~夜10時くらいまでを託児時間としています。

その他にも土日祝日などの保育園が開いていない時に託児ができるようになっていたりと、それぞれ地域の保護者のニーズにあったものとなっているのです。

夜間保育を行っている施設は地方自治体の公的施設の他、夜間保育所、養護施設、支援センターなどがあり、場合によっては委託を受けた民間事業者が行うこともあります。

施設の選び方

夜間保育を行う施設は少しずつ増えてきているのですが、一方でそれを利用している子供を「かわいそう」とレッテルを貼る人もいます。

しかし夜間保育を利用している保護者も昼間の仕事をしている人同様に子供を大切に思っており、子供のためを思うからこそ、その仕事をしているという事情があるのです。

夜間保育について世間に理解をしてもらうために「全国夜間保育連盟」という全国組織もあり、認可夜間保育園のほとんどが加入をしています。

しかしこの全国夜間保育連盟に加入している事業所はまだ80ヶ所程度と認知度が高いとは言えず、今後活動を広げていく必要があります。

これから夜間保育を利用しようと思っているなら、この「全国夜間保育連盟」に加入している認可保育園であるところから選ぶのがよいでしょう。

連盟に加入している保育園は国の基準を満たした信頼性の高い施設で、夜間保育のための設備がきちんと整えられています。

保育料も昼間の公立保育園と同じく、保護者の前年度の所得税をもとに決定されます。

夜間保育の実情を知るためにぜひ見てもらいたいのが2017年9月に公開された「夜間もやってる保育園」というドキュメンタリー映画です。

こちらでは実際の夜間保育園の様子をもとに、利用をしている保護者や保育にあたっているスタッフの意見をそのまま収録しています。

地域の実情に合わせた運営をしている保育園も多いので、地元の口コミや市役所の紹介を参考にしてみてください。