優しい子に育てる方法はある?

優しい行動の手本を示す

幼い子供を持つ保護者なら少なからず子供に対して「こんな人になって欲しい」という期待や希望があることでしょう。

中でも多くの親が思うのは、子供に「人の気持ちのわかる優しい子になってもらいたい」ということではないかと思います。

一般的な子供の成長過程においては、生後15~24ヶ月くらいから自分と母親(保護者)の区別がつくようになってきます。

それが生後36ヶ月(3歳)を迎える頃になると自我が発生し、自分という存在を意識して自己主張ができるようになるのです。

4歳頃になると物語を理解し、相手の気持ちや考えを予想して動くことができるようになってきます。

「優しい」ということは、突き詰めれば自分以外の相手が何を考えているかということを予測して、それに対して共感して行動を取ることができるということです。

これは子供一人だけで自然にできることというよりも、周りの大人の行動などを見てそれを真似しているうちに自然に身につけることであったりします。

ですので子供が自分というものを持ち始めてきたと感じたら、絵本やアニメなど興味のある物語などを通じてどういったことが「優しい」のか、ということを教えてあげる必要があるでしょう。

もっとも子供にも個性がありますので、繊細な心を持つタイプの子ならば特に親が意識をしなくても、自然と相手のことを考えた行動がとれるようになるのではないかと思います。

しっかりと褒める

相手のことを考える「優しさ」ですが、子供がそれを態度に出すかどうかは、それが「良いこと」であるという認識がなくてはいけません。

泣いている友達を見た時に慰めたり問題を解決するための行動をとるかどうかは、それをして周りの大人が褒めてくれることが大事になってきます。

報酬を得るために優しくするというとちょっと動機が不純な気がしますが、そもそもとして子供は善悪の区別がつきませんので、周りの大人が何をすることが良いことで何が悪いことなのかをしっかり示す必要があるのです。

ですのでもし子供が相手のことを考えて行動をしたら、できるだけすぐにそのことを褒めてあげるようにしましょう。

自分以外の人のことを考えて、その人のための行動をとるということは、自分自身に余裕がなければできることではありません。

子供が自主的に優しさを見せる行動をとることができているということは、家庭で十分に愛情を注いであげているということでもあります。

たくさん褒めて子供に自己肯定感を植え付けてあげるようにしてください。
最初は褒められるための行動も、大人になっていくにつれて、より広い目で周りのことを考えた行動をとることができるようになっていくはずです。