地頭の良い子供の育て方とは?

地頭の良い子供とは

最近よく見かける言葉の一つに「地頭が良い」というものがあります。
通常の意味での「頭が良い」というと、学校の成績がよくテストでよい点数をとることができる子供のことを思い浮かべます。

しかしそうした頭の良さというのはあくまでも「学校教育でよい成績をとることができる人」という能力の一面だけで評価をしたもので、人間的に優れた能力があるということとイコールにはなりません。

もちろん本当の意味で総合的に能力が高く、その上で学校成績を高く維持している子供もたくさんいますが、そうではなく単に成績を良くするためのテクニックがうまいというだけの子供も多いというのが実情です。

「地頭が良い」という言葉が出てきたのは、近年日本の若者の傾向に関係があります。
高学歴でコミュニケーション能力も高い優秀な人材とされている若者が、就職をしたもののなかなか思うような結果を出せず周囲に迷惑な行為をしていることも珍しくなくなってきました。

学校成績「だけ」がよい人に共通しているのは、はっきり答えが決まっていることに対しては優れた能力を発揮するものの、例えば何かを企画したり新しいアイディアを出したりといった柔軟な対応が必要な場面において、全くどうしてよいか分からなくなるという事です。

良し悪しがはっきりせず、グレーな状況で物事を進めなくてはいけないという場面も社会生活では当たり前に出てくるわけですが、そうした時にこそ「地頭の良さ」ということが問われます。

地頭の良い子供に見られる特徴

「地頭が良い」という言葉の前に流行していたのが「生きる力」という言い回しです。

「生きる力」もだいたい同じようなニュアンスで使用されてきましたが、言葉としてはアウトドアができたり体力があったりというような、頭の能力以外の面が含まれるということから、最近ではあまり使われていません。

いわゆる「地頭が良い」と言われる人の共通点として、理解力の高さがあります。
例えば人は自分の知っている範囲だけが知識と思うところですが、地頭が良いと言われる人は今現在知らない知識であってもそれを自分の力でどうにかできる能力があります。

よく今時の若者が仕事をしているときに「教えてもらっていないのでできません」ということがありますが、そうした難しい曲面で自分でなんとかしようという行動ができるのが、地頭の良し悪しというところにつながっているのです。

そうした頭の使い方を身につけるには、子供の時から自分で興味のあることを調べ、能力を伸ばしていくという成功体験が欠かせません。

地頭のよい子供を育てていくためには、まず子供の自主性を尊重し、成功するにしても失敗するにしても新しくチャレンジしていくという環境を作ってあげることが大切です。